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■京・奥嵯峨「祇王寺」の四季


祇王寺の門 七福神の育さんが初めて京都の奥嵯峨「祇王寺」を訪れたのは20才の大学2年の夏休みでした。
加賀(石川県)の【兼六園】から越前(福井県)の【永平寺】、近江(滋賀県)の【石山寺】を巡って京都嵐山・嵯峨野へ。生れて初めての気ままなのんびり一人旅です。初めて訪れる先々はそれぞれに趣があり、感動の連続で楽しませてくれました。その中でも、祇王・祇女の静かに眠る【祇王寺】にひとしお心を惹かれ、以来、京都を訪れる度に自然と足が向いているんです。
今年も10月下旬、兵庫県ABCゴルフ倶楽部で開催されたマイナビABCチャンピオンシップ最終日観戦と翌日プレーの機会があり、その前日に京都まで足をのばし、紅葉しはじめた祇王寺を訪れました。


■心も癒される嵯峨野・竹林の小道散策  
竹林の小道  嵐山電鉄の嵐山駅を降りて、禅僧・夢窓国師の手になる枯山水の曹源池庭園で有名な龍寺を通り抜けると縁結びの神様で女性に人気の野宮神社の『黒木の鳥居』が見えてきます。ここが嵯峨野・竹林の小道の起点。スッと真っ直ぐにのびた青緑の竹林が風に吹かれて“ザワワ……、ざわわ……”と音をたてています。夕暮れ時はライトアップされ、いかにも京都らしい幻想的な風情があります。 
しばらく歩いて行くと百人一首の選者・藤原定家の山荘があったと伝えられる常寂光院。仁王門から本堂へと続く石段の黄色と赤の紅葉のトンネルは見ごたえがあり、柿の実が秋の彩りを添えています。
その隣は釈迦如来と阿弥陀如来を共に本尊とするありがた~い二尊院。門から本堂築地塀までの広い参道の紅葉が続きます。初夏の紫陽花、秋の萩も見逃せません。色づき始めた二尊院の紅葉を土塀越しに見ながら三叉路を左に曲がってなだらかな坂を上っていくと目当ての祇王寺の質素な門が見えてきます。


 ■ゆったりとした時が流れ、身も心も和んでくる 
吉野窓  京都・嵯峨野の地にひっそりと佇む祇王寺は、他の社寺にありがちな華やかさはありません。たださほど広くはない苔むした庭園と竹林、そこに立つ一棟の茅葺きの庵があるだけです。庵には大日如来を中心に祇王・祇女・刀自・仏御前と平清盛の木像が安置されています。畳に座し、吉野窓に映し出される新緑や紅葉のやわらかな虹影を眺めていると、ゆったりとした時間が流れ、何もかも忘れられて、自然と身も心も和んでくるんです。だから好きなんです。心が落ち着くんです。心の洗濯ができるんです。

■祇園精舎の鐘の声、諸行無情の響きあり…   
祇王寺 祇王寺は、平家全盛の頃、平清盛に寵愛された二人の女性の哀れな物語が伝えられている尼寺です。
清盛は当世随一のみ目麗しい白拍子(踊り子) 祇王に心を奪われ寵愛しするようになり、祇王は百石百貫の手当てを与えられて母と妹・祇女の三人で安穏に暮していました。
ところがある日、仏御前と呼ばれる白拍子の上手者が清盛の前に現れて舞をお目にかけると、清盛はたちまち心を動かして仏御前にぞっこん心を移してしまいます。
一方、昨日までの寵愛は何処へやら祇王は館を追い出されてしまいます。その時、祇王は、「萌え出づるも 枯るるも同じ 野辺の花 いずれか秋に あわで果つべき」と障子に書き残して去っていきます。祇王と母と祇女の三人は髪を剃って尼となり、世を捨て仏門に入ったのがこの祇王寺だったのです。 
しばらくして、母子三人念仏しているところに竹の網戸をほとほとたたく者があり、出てみると、思いもかけぬ尼姿の仏御前でした。祇王の不幸を思うにつれ、「いずれか秋に あわで果つべき」と障子に書き残された祇王の歌を見て、いずれは我が身かと人の世の無常を感じて剃髪し仏門をたたいたのでした。
それからは、4人一緒に寺に籠って朝夕の仏前に香華を供えて、4人みな往生の本懐を遂げられたそうです。

祇王寺の柔らかな木漏れ日の中でじっと眼を閉じて耳を澄ますと、
「祇園精舎の鐘の声、諸行無情の響きあり。沙羅雙樹の花の色、盛者必衰のことわりをあらわす。おごれる人も久しからず、唯春の夜の夢のごとし・・・・」の平家物語の美しい書き出しが浮かんできます。人の世のはかなさと物の哀れがじーんと心にしみてくるようです。
■祇王寺の四季の美しさ 
祇王寺は小倉山山麓の竹と楓に囲まれたささやかな草庵で、四季折々の風情が楽しめます。

【春】あまりひろくもない苔の庭一面に祇王桜の散る風景は小紋模様のように美しく、藪椿が眼に沁みます。
「まつられて百敷き春や祇王祇女」
【夏】緑一色の苔庭、草庵、山門。若竹の緑の風が静かに通り抜け、とても爽快です。
「短夜の夢うばうものほととぎす」
祇王寺の紅葉 【秋】初秋の庭また藪に鳴く虫の声、木の間がくれの月…ロマンティックな気分になります。
「いざよいの月かくれにし露の冷え」
時雨に煙る祇王寺、深紅に包まれた草庵。路に、庭に、草屋根に、そして竹藪にも散り紅葉が音もなく重なっていくさまは風情があり癒してくれます。 「五十年の夢とりどりの落ち葉かな」
【冬】なんといっても雪景色。冬枯れの小枝に淡雪がつもり、一幅の名画のような美しい風景が広がっています。
「祇王寺と書けばなまめく牡丹雪」

 
■ほんのりと京女の温かさが伝わってくる
    
いっぷく処「つれづれ」の一杯のぜんざい  
お休み処「つれづれ」夕暮れの祇王寺を後にして、坂道をしばらく下りていくと、三叉路の右側に小じんまりと落ち着いた雰囲気のお茶処がありました。名は「つれづれ」。「おこしや~す」。お店に入ると先客のカップルが幸せそうに顔をくっつけながらぜんざいを食べています。
七福神の育さんもつられてぜんざいを注文すると、「今からお餅焼きますから少し時間かかりますけどよろしおすか?」と品のいいおかみさんの声。美味しいお茶を頂きながらしばらく待っていると、ぷーんと甘いかおりのぜんざいが運ばれてきました。
ちょうどよい甘さかげんで小豆の美味しさたっぷり。焼きたての少し焦げ目のついたお餅はカリッとした歯ごたえがありさすがにうまい!!。おかみさんの温かいおもてなしの心がぎっしりと詰
まったぜんざいをじっくり食べていると、「生きていて良かったなあ、幸せだなぁ」という気分になってくるんです。
「嵯峨野の平日や夕暮れ時はひっそりとして寂しいんですよ。でも、そこが嵯峨野のいいところ、嵯峨野の良さなんです。嵯峨野はゆっくりのんびり味わってもらいたいですね。お客さんはいい時に来られましたよ・・・」とおかみさん。全く同感で~す。悠久の時を感じながらのんびりとした時を過ごす。これが嵯峨野散策のだいご味なのでしょうか。
ぜひ一度、嵯峨野の竹林の小道を散策しながら祇王寺を訪れて、帰りには「つれづれ」に立ち寄ってみてくださいね。 七福神の育さんのイチ押しですよ。。
      【つれづれ】  京・奥嵯峨二尊院門前町 電話872-5874

(鹿児島・山口・福岡応援団 / 地域交流飛翔会 / 新留育郎) 

■薩摩川内市まるごとフェアin福岡開催!

 おじゃったもんせ!『薩摩川内市まるごとフェア in 福岡』
薩摩川内市の観光スポットや特産品を紹介したり、移住・企業誘致情報を発信するイベントが、11月5・6・7日の3日間、福岡天神のど真ん中、福岡マルシェ(福岡市役所前広場)でにぎやかに開催されました。
薩摩川内市のセールスサポーターの七福神の育さんも初日5日の午後、会場に出向き、故郷の最新情報を入手しながら故郷の香りと味をたっぷり楽しみました。
■岩切市長トップセールスで、薩摩川内市をPR!!
岩切市長もトップセールス イベント初日の5日は、薩摩川内市の岩切秀雄市長も粋なはっぴ姿で、「新幹線開通で薩摩川内も近くなりました。ぜひ一度おいでくださ~い!!」と来場者に大きな声で呼びかけ、パンフレットを配ったり、握手をしたり、薩摩川内市のマーク入りオリジナル焼酎コップをプレゼントしたり、あおさラーメンの試食会で愛きょうを振りまいたり…。薩摩川内市の顔としてトップセールスに一生懸命でした。
また、この秋からスタートした薩摩川内市のシティセールス推進課の初めてのビックイベントとあって、古川課長はじめご担当の皆さんが汗だくで動き回っておられる姿をみて地元出身者として応援したくなりました。
■西日本新聞の全面広告で薩摩川内市をアピール!!
西日本新聞全面広告 11月3日の西日本新聞の中面2面は薩摩川内市のオンパレード。
岩切市長、今藤商工会会長の挨拶に始まり、薩摩川内市のくらし(産業・自然・歴史・湯・祭など)、甑島・蘭牟田池など観光スポット、特産品の紹介、まるごとフェアの開催告知、来年3月12日からの九州新幹線の全面開通…等、『きっとずっと忘れない』のキャッチコピーでコンパクトにわかり易くまとめられ、福岡の読者へのインパクトは大きかったと思いますよ。
■薩摩川内元気娘が太鼓で盛り上げ 薩摩川内元気娘も太鼓演技
平成24年7月までの2年間、薩摩川内市のPR役、セールスレディとして、「薩摩川内親善大使」(小島みなみさん、堂前康子さん)と「薩摩川内元気娘」(浦田麻衣さん、土橋智美さん)の4名が任命されていますが、今回のまるごとフェアin福岡では、早速、薩摩川内元気娘が登場し、元気でにぎやかな太鼓演技を披露しイベントを盛り上げていました。
■薩摩川内市まるごとフェアin福岡の主な内容 
①観光キャンペーン
    ☆薩摩川内元気娘が薩摩川内の観光スポットを案内。
②実演・試食会
    ☆あおさラーメン、きびなごバーガー、甑島せんべい等
③特産品展示
  ☆こしき海洋深層水、海の幸(海産物)、焼酎梅酒、塩かるかん、
    郷土菓子「たまごむっかん」をリニューアルした新郷土菓子
        【mucca】のデビュー販売等
【mucca】は、七福神の育さんの母が、春と秋の彼岸に作って食べさせてくれた「むっかん」の味と香り残っていまるごとフェア会場風景 てとても懐かしい味でおいしかったです。
「つけあげ」と「きびなご」は薩摩料理の専売特許で、こればかりはよそのものは食べられません。やっぱり最高です。
焼酎と言えば、小さい頃から川内では山元酒造さんの「五代」が定番。焼酎ブームに乗ってその山元酒造さんも、最近では「黒五代」「蔵の神」「にごり梅酒」とうまい焼酎の品ぞろえが進み、福岡の焼酎好きにもたまらないようです。会場には山本社長のお顔も見え、トップセールスに躍起でした。
七福神の育さんが期待した【しんこだんご】が見当たらなかったのは残念!!
【しんこだんご】はみたらし団子の醤油味版とでもいいましょうか、とにかく、こんがり醤油味で焼いた米粉の串団子が美味しいんです。川内に帰った時は、いつも駅の売店で1本買って食べると故郷に帰ってきた実感がわくんです。次回の薩摩川内フェアでは、【しんこだんご】の実演販売も企画してください。人気間違いなしですから・・・。  
■薩摩川内市の概要
(平成22年10月1日現在)
【総面積】683.5平方キロメートル
【総人口】100,911人
【世帯数】
45,679世帯
【薩摩川内スピリッツ】
このまちから生れる「モノ」や「コト」は、薩摩川内人の心が基となっており
、「おもてなしの心」「こだわりの心」「思いやりの心」を反映することにより、地域資源はさらに豊かになり、「行きたい・買いたい・暮らしたい」という周囲の気持ちを高めていくという薩摩川内人の「精神」「魂」「活気」「元気」を表現した心を指します。
【九州のエネルギー供給基地】
環境保全を図りながら、原子力発電所と火力発電所で九州のエネルギー
を生み出している。
【食糧供給の一大拠点】
川内川の清らかな水と綺麗な空気に恵まれて、農業・漁業・畜産業が盛んで、高い食糧供給量を誇っている
甑島(鹿島断崖) 【甑島】
ここはまさに自然の宝庫。自然のきらめきに包まれる島。川内川河口から西方、東シナ海上26キロのところに位置する。上甑島、中甑島、下甑島の3島が連なり、海はきれいで魚は上手い。自然が作り上げた造形美は神秘的で訪れた人を心行くまで魅了します。映画「釣りバカ日誌9」のロケーションにもなるほどで、釣りキチにはたまらない魅力の島。 
【薩摩川内の誇る偉人】
日本の近代化学工業の発展を支えた豪商・実業家「上野喜左衛門」や大正・昭和の文壇・画壇で活躍した有島3兄弟「有島武郎」「里見」「有島生馬」の出身地でもある。

■福岡(博多)から薩摩川内まで新幹線で一直線
九州新幹線 2011年3月12日鹿児島から青森まで新幹線でつながります。博多や大阪から乗り換えなしで結ばれ、薩摩川内市へのアクセスの利便性が格段に向上します。

 
●博多~川内    約1時間10分 
 ●鹿児島~川内    わずか10分 
 ●新大阪~川内  約3時間40分 
 ●広島~川内    約2時間10分

ぜひ一度、薩摩川内市に  
           "おじゃったもんせ" (いらっしゃってください)

(鹿児島・山口・福岡応援団 / 地域交流飛翔会 / 新留育郎) 

テーマ : 鹿児島県
ジャンル : 地域情報

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プロフィール

七福神の育さん

Author:七福神の育さん
■本名:新留 育郎
■薩摩川内市出身1946年生
■座右の銘
「敬天愛人」「士魂商才」 
■趣味とスポーツ
「柔道」「家庭菜園」
「絵画鑑賞と史跡散策」 
■愛読書
「野菊の墓」
「翔ぶが如く」
「金子みすず童謡詩集」
■愛唱歌
「北辰斜めにさすところ」
(旧制第七高等学校寮歌)
「吉田松陰」「薩摩の人」
「白い花の咲く頃」
「愛傷歌」「北の旅人」
■好きな俳優/アナウンサー
吉永小百合、有働由美子
小西真由美(川内出身)
■交流会/地域貢献活動
鹿児島県
 企業誘致サポーター
薩摩川内市 
 CSサポーター
新宮町男女共同参画
 審議会副会長
福岡さつま川内会会長
福岡可愛山同窓会代表顧問
川内高校可愛山同窓会会員
川内高校ひっとぼ会世話人
川内南中学校同窓会会員
山口大学獅子の会世話人  
山口大学鳳陽会会員
山口大学柔道部OB会会員
西銀EDOS会会長
西銀志免会会長
西銀福間会会長
西銀会会員
福岡薩摩五代会会員
七福神+ONEの会世話人
■職歴
大手銀行支店長/本部部長
東証二部上場会社役員
地元放送局関連会社役員
総合広告代理店役員
■現職
HOSJAS企画(同)CEO
地場中小企業顧問/監査役
■資格認定
九州観光マスター1級
旅行業務取扱管理者
個人情報保護士
宅地建物取引主任者

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