■春の音【福岡響ウインドオーケストラ」
こぶしの花が咲き始めた土曜日の午後。職場の同僚Tさんの誘いを受けて、【福岡響ウインドオーケストラ】の定期演奏会を聞きに行きました。
Tさんは、数年前から音楽の世界に趣味を広げ、毎週一回、仕事の帰りに団員達と練習に励んでこられたという。いよいよその発表会。Tさんの低音の魅力「チューバ」が響きわたる。
■祝典序曲の爽快なファンファーレで幕開け
2011年第10回福岡響ウインドオーケストラ定期演奏会
3月12日(土)16時。
サンレイクかすや(福岡市郊外・粕屋町)に3/4拍子の爽快なファンファーレが鳴り響き、福岡響ウインドオーケストラの始まりです。 オープニング曲は第1回の定期演奏会で披露された団員思い出のロシアのD.ショスタコーヴィチ作曲「祝典序曲」。楽団の中央で大きなチューバを抱え少し緊張ぎみの同僚のTさんの顔も見えます。
曲は2/2拍子のクラリネットの流麗なスピード感あふれるメロディーへと続き、ホルンの心地よい軽快な曲へと流れていきます。
九響(九州交響楽団)、N響(NHK交響楽団)、アルフレッドハウゼ楽団、グレンミラー楽団などプロのオーケストラの演奏を、福岡アクロスのシンフォニーフォールにたまに聞きにいく七福神の育さんは、音楽の好きな素人の趣味の演奏会だからとタカをくくっていましたが、ところがどうして、そよ風のように明るく颯爽と若さあふれる演奏にのっけから魅了させられてしまいました。
■熱き思いを込めて一年間の演奏活動の成果を披露。
演奏はスパーク作曲の『オリエント急行』に変わり、正面のスクリーンに車窓をよぎるヨーロッパの情景が次々に映し出されます。まるで、パリからイスタンプールまで、オリエント急行に乗って、リッチな車窓の旅をしているような夢心地の世界に引き込まれたようです。華々しく軽快なテンポに乗って、オリエント急行が力強く走っていく情景は感動せずにはいられません。
この後、『アルメニアン・ダンス』の演奏で【第一部】が終了。中休みのあと、【第二部】ではがらりと衣装を替えて鮮やかなオレンジのユニフォームで団員登場、パッと明るく花が咲いたようです。『ディズニー・ファンティリュージョン』『サン・バ・ラブズ・ユー』『ジャパニーズ・グラフティXⅡ』『交響組曲 パイレーツ オブ カリビアン』 とディズニーソング、アニメテーマ曲、サンバなどウキウキ・わくわく、明るく楽しい演奏が続きます。『銀河鉄道999』と『宇宙戦艦ヤマト』の勇壮でロマンあふれる演奏には手を固く握りしめ思わず興奮。幼い頃の夢多き自分に帰って、「人生まだまだこれから」と新たな力が蘇ってきて、七福神の育さん完全にリフレッシュ!
【第三部】はプロ顔負けのダークの正装で登場。Tさんもびしっと決まっていて、もはや一端の演奏家きどり。演奏は、吹奏楽では定番人気のチャイコフスキーの三大バレエ音楽の中から『くるみ割りの人形』と『白鳥の湖』。(ちなみに、チャイコフスキーのもう一つのバレエ音楽は『眠れる森の美女』です)。
目を閉じると、いつの間にか物語の世界に引き込まれ、自分が主人公になったように気分になってきます。流れるような静かなメロディーに心の安らぎ覚え、一転、弾むような心地よいテンポのリズムに鼓舞されてだんだんと力がみなぎって来るのが分ります。
これが音楽の力なのですね。演奏している人と聴いている人、そこにいるみんなが一つになれる。気持が一緒になって、「一人じゃない。心はつながっている」。そんな幸せをあらためて感じさせてくれた演奏会でした。
【七福神の育さんの同僚Tさんが演奏する「チューバ」とはどんな楽器?】
チューバ(tuba、テューバとも書く)は、大型の低音の金管楽器(右上写真)。金管楽器の中では最も大きく、最も低い音域を担い、メロディやハーモニーを下から必死で支える縁の下の力持ちデス。そういえば、チューバ奏者のTさん、職場でもそんな頼りになる存在(チーフディレクター)なんですよ。
■音楽で元気を与えたい…熱い思いが伝わってくる演奏会
『白鳥の湖』の演奏が終わるとカーテンコールが鳴り響き、福岡響ウイングオーケストラの皆さんの一人ひとりの顔にも何かをやり遂げたという満足感であふれていました。演奏する人と聴く人がお互いにエネルギーを注入しあって元気をもらった素晴らしい演奏会でした。
団員の皆さんが仕事や勉学の傍ら練習に励まれた成果がちゃんと出ていました。そよ風(ウインド)のように、爽やかで、若さあふれる、力強い演奏に、「音楽を通じて元気を与えたい」との熱い思いがひしひしと伝わってきました。そして何よりも、指揮者も、演奏者もみなさんが一生懸命に演奏されている姿に、「もっとうまくなって音楽の楽しみを届けたい」とのプロ顔負けの新鮮さがあって感動を覚えました。
Tさん、福岡響の皆さん、ほんとにありがとうございました。今日から福岡響ウイングオーケストラのファンになりました。来年の演奏会が楽しみです。頑張ってください。
■福岡響ウインドオーケストラの紹介
2001年に市民吹奏楽団として福岡市内の大学生を中心に結成されました。
現在、約50名の団員で、高校生や一般の社会人も加わり、男女比は1:1、学生4割、社会人6割で構成されているとか。
Tさんの話によると、学生、サラリーマン、システムエンジニア、看護師、薬剤師、幼稚園・学校の先生、公務員、Tさんのようなアートディレクターや芸術家?などいろんな職業のメンバーが、毎週一回夕方から集まってわいわい楽しく練習に励んでおられるようです。
また、演奏の楽しさばかりではなくて、いろんな人との交流も深まり、人脈も広がり、団員同士でワイワイガヤガヤ楽しく語り合ったりしていろんな考え方も学ぶことができて、社会勉強にも役立っているそうです。
【練習日】 毎週木曜日 19:00~22:30 (演奏会前は土・日も練習)
【練習場所】 千代町文化スポーツセンター(パビオビールーム)
地下鉄千代県庁口より徒歩5分、
西鉄バス千代町バス停より徒歩五分
【団費】 2000円/月(高校生以下は1000円/月)
【詳しくはHP】 http://www.hibiki-wind.com/fukuoka/frame.html
■手弁当でボランティア演奏活動を展開
スポンサーからの援助も全く受けず、団員の自費で、主体性のある演奏活動を行ない、地域の皆さまに喜ばれています。
【主催演奏会】 3月 定期演奏会 8月サマーコンサート
【演奏会参加】 1月 フェスティバル 6月吹奏楽祭
この他、福祉施設や地域のイベント・大会での演奏依頼も数多く、演奏を通じて社会福祉・教育文化活動に積極的に貢献されています。
また、福岡響ウインドオーケストラで活躍していたメンバーが転勤先の現地で立ち上げた『関西響ウインドオーケストラ』『広島響ウインドオーケストラ』の演奏会にも友情出演されたりして交流の輪は広がっています。
福岡響ウインドオーケストラの皆さんのご活躍をお祈りいたします。
↑夏の合宿風景(福岡響のHPより掲載)
画像の一部は「福岡響ウインドオーケストラ」のHPより掲載しました。
http://www.hibiki-wind.com/fukuoka/frame.html
(鹿児島・山口・福岡応援団 / 地域交流飛翔会 / 新留育郎)
Tさんは、数年前から音楽の世界に趣味を広げ、毎週一回、仕事の帰りに団員達と練習に励んでこられたという。いよいよその発表会。Tさんの低音の魅力「チューバ」が響きわたる。
■祝典序曲の爽快なファンファーレで幕開け
2011年第10回福岡響ウインドオーケストラ定期演奏会

サンレイクかすや(福岡市郊外・粕屋町)に3/4拍子の爽快なファンファーレが鳴り響き、福岡響ウインドオーケストラの始まりです。 オープニング曲は第1回の定期演奏会で披露された団員思い出のロシアのD.ショスタコーヴィチ作曲「祝典序曲」。楽団の中央で大きなチューバを抱え少し緊張ぎみの同僚のTさんの顔も見えます。
曲は2/2拍子のクラリネットの流麗なスピード感あふれるメロディーへと続き、ホルンの心地よい軽快な曲へと流れていきます。
九響(九州交響楽団)、N響(NHK交響楽団)、アルフレッドハウゼ楽団、グレンミラー楽団などプロのオーケストラの演奏を、福岡アクロスのシンフォニーフォールにたまに聞きにいく七福神の育さんは、音楽の好きな素人の趣味の演奏会だからとタカをくくっていましたが、ところがどうして、そよ風のように明るく颯爽と若さあふれる演奏にのっけから魅了させられてしまいました。
■熱き思いを込めて一年間の演奏活動の成果を披露。

この後、『アルメニアン・ダンス』の演奏で【第一部】が終了。中休みのあと、【第二部】ではがらりと衣装を替えて鮮やかなオレンジのユニフォームで団員登場、パッと明るく花が咲いたようです。『ディズニー・ファンティリュージョン』『サン・バ・ラブズ・ユー』『ジャパニーズ・グラフティXⅡ』『交響組曲 パイレーツ オブ カリビアン』 とディズニーソング、アニメテーマ曲、サンバなどウキウキ・わくわく、明るく楽しい演奏が続きます。『銀河鉄道999』と『宇宙戦艦ヤマト』の勇壮でロマンあふれる演奏には手を固く握りしめ思わず興奮。幼い頃の夢多き自分に帰って、「人生まだまだこれから」と新たな力が蘇ってきて、七福神の育さん完全にリフレッシュ!

目を閉じると、いつの間にか物語の世界に引き込まれ、自分が主人公になったように気分になってきます。流れるような静かなメロディーに心の安らぎ覚え、一転、弾むような心地よいテンポのリズムに鼓舞されてだんだんと力がみなぎって来るのが分ります。
これが音楽の力なのですね。演奏している人と聴いている人、そこにいるみんなが一つになれる。気持が一緒になって、「一人じゃない。心はつながっている」。そんな幸せをあらためて感じさせてくれた演奏会でした。
【七福神の育さんの同僚Tさんが演奏する「チューバ」とはどんな楽器?】
チューバ(tuba、テューバとも書く)は、大型の低音の金管楽器(右上写真)。金管楽器の中では最も大きく、最も低い音域を担い、メロディやハーモニーを下から必死で支える縁の下の力持ちデス。そういえば、チューバ奏者のTさん、職場でもそんな頼りになる存在(チーフディレクター)なんですよ。
■音楽で元気を与えたい…熱い思いが伝わってくる演奏会
『白鳥の湖』の演奏が終わるとカーテンコールが鳴り響き、福岡響ウイングオーケストラの皆さんの一人ひとりの顔にも何かをやり遂げたという満足感であふれていました。演奏する人と聴く人がお互いにエネルギーを注入しあって元気をもらった素晴らしい演奏会でした。
団員の皆さんが仕事や勉学の傍ら練習に励まれた成果がちゃんと出ていました。そよ風(ウインド)のように、爽やかで、若さあふれる、力強い演奏に、「音楽を通じて元気を与えたい」との熱い思いがひしひしと伝わってきました。そして何よりも、指揮者も、演奏者もみなさんが一生懸命に演奏されている姿に、「もっとうまくなって音楽の楽しみを届けたい」とのプロ顔負けの新鮮さがあって感動を覚えました。
Tさん、福岡響の皆さん、ほんとにありがとうございました。今日から福岡響ウイングオーケストラのファンになりました。来年の演奏会が楽しみです。頑張ってください。
■福岡響ウインドオーケストラの紹介

現在、約50名の団員で、高校生や一般の社会人も加わり、男女比は1:1、学生4割、社会人6割で構成されているとか。
Tさんの話によると、学生、サラリーマン、システムエンジニア、看護師、薬剤師、幼稚園・学校の先生、公務員、Tさんのようなアートディレクターや芸術家?などいろんな職業のメンバーが、毎週一回夕方から集まってわいわい楽しく練習に励んでおられるようです。
また、演奏の楽しさばかりではなくて、いろんな人との交流も深まり、人脈も広がり、団員同士でワイワイガヤガヤ楽しく語り合ったりしていろんな考え方も学ぶことができて、社会勉強にも役立っているそうです。
【練習日】 毎週木曜日 19:00~22:30 (演奏会前は土・日も練習)
【練習場所】 千代町文化スポーツセンター(パビオビールーム)
地下鉄千代県庁口より徒歩5分、
西鉄バス千代町バス停より徒歩五分
【団費】 2000円/月(高校生以下は1000円/月)
【詳しくはHP】 http://www.hibiki-wind.com/fukuoka/frame.html
■手弁当でボランティア演奏活動を展開
スポンサーからの援助も全く受けず、団員の自費で、主体性のある演奏活動を行ない、地域の皆さまに喜ばれています。
【主催演奏会】 3月 定期演奏会 8月サマーコンサート
【演奏会参加】 1月 フェスティバル 6月吹奏楽祭
この他、福祉施設や地域のイベント・大会での演奏依頼も数多く、演奏を通じて社会福祉・教育文化活動に積極的に貢献されています。
また、福岡響ウインドオーケストラで活躍していたメンバーが転勤先の現地で立ち上げた『関西響ウインドオーケストラ』『広島響ウインドオーケストラ』の演奏会にも友情出演されたりして交流の輪は広がっています。
福岡響ウインドオーケストラの皆さんのご活躍をお祈りいたします。

↑夏の合宿風景(福岡響のHPより掲載)
画像の一部は「福岡響ウインドオーケストラ」のHPより掲載しました。
http://www.hibiki-wind.com/fukuoka/frame.html
(鹿児島・山口・福岡応援団 / 地域交流飛翔会 / 新留育郎)