■青い海・かのこ百合の咲き乱れる甑島(後)
前篇より続く⇒ http://mai196.blog65.fc2.com/blog-entry-55.html
島のあちこちに、可憐な "かのこユリ" が咲き乱れる
市花である甑島原産の"かのこユリ"が、庭先や山野のいたるところに咲き乱れ、島中が薄紅色と甘い香りに包まれていました。名前の由来は、薄紅色の花びらに、鹿の子絞りのような濃赤色の突起が散らばる様子から来ているそうです。海峡の海の青と緑の野原に自生する薄紅色の可憐な"かのこユリ"のコントラストは実に鮮やか。
中でもお勧めスポットは、中甑島と下甑島との間の海峡「蘭牟田瀬戸」を望む鳥ノ巣山展望台の斜面に群生するかのこユリ。その姿はりりしくて何とも美しく、高校時代に憧れていた小百合ちゃんに出逢ったような気分になりました。
かのこユリの花ことばは 「富と誇り、威厳」
百合の蕊(しべ) みなりんりんと ふるひけり 川端茅舎
百合咲くや 海よりすぐに 山そびえ 鈴木真砂女
切り立った断崖に、ニシノハマカンゾウが風に揺られて
100mを超す断崖がそそり立つ西の斜面のあちこちに、地元の人が「ニシノハマカンゾウ」と呼ぶユウスゲに似た黄色の花が風に吹かれて咲いていました。正式名称はワスレグサ。ユリ科の植物で、佐渡の飛島カンゾウ、エゾキスゲなどが知られています。ニシノハマカンゾウの群生する丘の上から、黄色く純情可憐な花越しに、遥か下の紺碧の海を見ていると身も心も癒され、七福神の育さんはいつしか遠い昔の淡い初恋の頃を思い出していました。ニシノハマカンゾウは、夕菅やノカンウに似たユリ科の植物で、花ことばは 「麗しき姿」
萱草(カンゾウ)の 一輪咲きぬ 草の中 夏目漱石
夕菅(ゆうすげ)の 風あつめては 散らしては 黛 執
甑島で獲れた海の幸、養殖マグロ。おいしさも☆☆☆☆☆
【中甑にある 寿司膳 かのこ】
甑島で獲れた新鮮な海の幸、天然モノよりも美味しいと評判の甑島の養殖まぐろ・・・何でも握ってくれるお店が寿司膳 かのこ。味は絶品!! 魚の美味しさ日本一と言われる福岡で魚料理にはうるさい七福神の育さんもおもわず、『うんまかぁ=美味しい!!』 とうなってしまいました。 中でもマグロのトロは最高!! それでいて、料金はリーズナブル!! きびなごもまたうまいんですよ!!
下甑の本格焼酎 甑州 の水割り片手につまむ「かのこ寿司」もまた格別でした。今回の甑島旅行は、「かのこ寿司」を味わっただけでも、十分来たかいがありました。皆さん大満足の合唱で、西谷団長もホッとされていました。
啓子おばちゃんが作るエビフライが大ブレイク!! 【下甑町長浜港待合所内 喫茶くるみ】
喫茶くるみには、甑島産タカエビを7匹まとめてエビフライに仕上げた、ここでしか味わえない、啓子おばちゃんが発案した名物定食があります。そのバクダンの様なエビフライが話題を呼び、雑誌やテレビなど全国メディアで紹介され、遠方よりわざわざ食べ来る人も多いとか。
「かのこ寿司」と同様、七福神の育さんおススメの甑島グルメです。
『Dr.コトー診療所』の原作モデルの下甑島! フジテレビ系列で放送された吉岡秀隆主演の『Dr.コトー診療所』のロケ地は与那国島でしたが、このドラマの原作(山田貴敏 著)は、ナポレオン岩がそびえたつ下甑島・瀬々野浦にある診療所がモデルになっています。原作は甑島の美しい自然、離島での過酷な医療状況とともに、島でのゆったりとした時間の流れや人間関係を情緒豊かに描いた感動の漫画です。
断崖や奇岩に囲まれた瀬々野浦集落には、平家の落人伝説も語り継がれていて、旅のロマンに誘ってくれます。
写真は甑島奇岩の象徴「ナポレオン岩」。観光に来たフランス人が、岩を見て“おお!我が国のナポレオン皇帝だ!!”って叫んだの名前の由来とか。何しろ高さが127mもあり、瀬々野浦から近くに見るナポレオン岩は写真でみるより圧巻。
甑島の昔を物語る歴史資料館「下甑郷土館」
下甑島の手打にある武家屋敷の町並みが続く旧道の中ほどにある古い民家を思わせる素朴な資料館。展示室には甑島の先人達が使用していた日常の生活用具や農林漁業の作業用具、古美術品など1200点余りが陳列され、甑島の民族文化を知ることができます。
七福神の育さんの父は教員でしたが田畑も耕しており、田植えや稲刈りの手伝いをよくやらされたものです。ここに展示されている田車、足踏脱穀機、とうみ・・・等、見覚えのあるものばかりで、今は亡き父や母と過ごした日々を思い出し、懐かしさでいっぱいになりました。旅の終わりに、川内の実家に立ち寄ってお墓参りをして帰りました。
福岡さつま川内会・甑島観光視察旅行スケジュール
【かのこ百合の故郷】甑島列島2日間の旅
日時:7月18日(金)~19日(土) 1泊2日 28,000円
1日目
11:25 串木野新港出発(フェリー ニューこしき)
12:40 甑島里港到着~「かのこ寿司」で昼食
14:00 神秘な砂洲 上甑観光(長目の浜、甑大明神岩、平良)
15:45 断崖クルージング(観光船 かのこ) 約1時間半
16:05 里港出発(フェリー ニューこしき) 19:05長浜港到着
19:30 竜宮の里チェックイン(潮湯温泉でくつろぎ)
2日目
8:00 下甑観光 (島の歴史に触れる)
下甑郷士館)、手打武家屋敷通り、おふくろさん歌錍
(かのこユリ、ニシノハマカンゾウの群生を観賞)
鳥の巣山展望所、夜萩円山公園など・・
(白亜紀の断崖奇岩と平家の落人伝説の地を訪れる)
瀬々野浦とDr.コトー診療所、ナポレオン岩・・・
12:30 昼食 人気の「タカエビフライ」で満幅!
14:20 長浜港から帰路に(フェリー ニューこしき)
16:15 串木野新港到着
17:00 薩摩川内市役所を福留会長、上西壮年部会長
七福神の育さん(代表幹事)の3名で表敬訪問
知識副市長様と古川観光シティセールス課長様に報告
18:00~観光シティセールス課の代表3名と意見交換会
※甑島観光の感想とさつま川内会の支援活動など協議しました。
KBC九州朝日放送のHP 「花と語ろう」で紹介されました KBC九州朝日放送のHP 「花と語ろう」にて、福岡さつま川内会の北孔介顧問が 、今回の甑島視察旅行で訪れた、甑島に咲く花を掲載され、PRしています。素朴で美しい花びらの1枚1枚がていねいに写し出されています。
7/29 ニシノハマカンゾウ 8/2 カノコユリ
8/5 ハマナタマメ 8/9 ハマナデシコ
「花と語ろう」は、KBCの報道局長等を歴任された北孔介氏のフォトエッセイで、季節のうつろいにつれた草花の写真にメッセージを添えて連載されている人気プログです。ぜひ、ご覧ください。
「花と語ろう」⇒http://www.kbc.co.jp/etc/hanagatari/
【西谷和武 観光視察旅行団長の感想】
皆さんに満足して頂けるかどうか最初は不安もありましたが、透き通った青い海、ダイナミックな断崖、”かのこ百合” ”ニシノハマカンゾウ”の咲き乱れる島の風景は想像以上に素晴らしく"ブラボー"の連続で、そんな不安も一遍に吹っ飛びました。
前編は ⇒ http://mai196.blog65.fc2.com/blog-entry-55.html
(鹿児島・山口・福岡応援団 / 地域交流飛翔会 / 新留育郎)