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鹿児島県企業連携「じゃっど会」

「福岡じゃっど会」で七福神の育さんが講演
「福岡じゃっど会」の第一回研修会が7月16日福岡市で開催され、七福神の育さんが「福岡市場でのマーケティング戦略~今こそ、オール鹿児島で挑戦の時 ~」と題して、最新データをもとに福岡の市場を多岐にわたり分析し、鹿児島県企業の県外での販路拡大戦略について講演しました。
当日は、鹿児島のトップ企業の南国殖産㈱福岡支店の池田課長さんはじめ焼酎メーカーや老舗観光ホテルなど鹿児島県企業30数社の若手・中堅社員の皆さんと鹿児島県福岡事務所の徳永課長さんはじめ職員の方々が多数参加され、熱心に耳を傾けていらっしゃいました。
明治維新を成し遂げ近代に日本の礎を築いた鹿児島県人の誇りと息吹を彷彿させる参加者の真剣な眼差しに、七福神の育さんも思わず力が入り、久しぶりに熱のこもった講演会になりました。

研修会の模様がが南日本新聞で紹介されました。 

2014年(平成26年)717日木曜日朝刊よりじゃっど会講演会
在福岡の鹿県企業連携
   
じゃっど会が垣根超え研修
 
福岡に事業拠点のある鹿児島県内企業でつくる「在福岡鹿児島情報連絡協議会(福岡じゃっど会)」の研修会が16日、福岡市で開かれた。=写真。
2012年に発足。これまでは交流会が中心だったが、他社の業務についてもっと知りたい、という声があったことから初めて研修会を行った。
薩摩川内市出身で福岡の広告代理店取締役の新留育郎さんが「福岡市場でのマーケティング戦略」と題しで講演。人口が増加し、アジアの玄関口になっている福岡は「企業にとってプロモーション戦略の拠点や全国進出の足がかりになっている」と分析し、「鹿児島県内では競争していても、県外市場では地域や業種、企業の垣根を越えてオール鹿児島で販路拡大を」と訴えた。
南国殖産福岡支店と霧島観光交通霧島ホテル福岡営業所の担当者は、自社の業務内容について紹介した。

今後も会員企業は順番にそれぞれの事業について報告する予定。事務局を務める鹿児島県福岡事務所の中村昇所長は「情報交換を通して連携強化につなげていけたら」と話していた。(海江田由加)


【講演会の要旨】
1.マーケティング戦略とは?
(1)マーケティング・ミックスの考え方(4P)(4C)・・・・企業側からの視点
■社会・文化的環境、政策法的環境、経済技術的環境、産業的環境、企業の資源と目的などの現状と今後の動向を分析して、マーケティング戦略を考える手法。
(2)SWOT分析  
■自社の強み(Strengths)、弱み(Weaknesses)、機会(Opportunities)、脅威(Threats)に区分して分析結果をまとめる手法。
2.福岡の市場性(強み)
(1)福岡県の人口は、509万人で全国人口の 1/10。
九州全体の人口(1311万人)の 2/5。(
総務省統計資料25年10月1日現在)
■福岡市の人口は、150万人を突破(2013/5/1)。
九州では福岡市への人口の一極集中が加速しており、福岡市は一段と活気づいている。
■福岡市の人口増加率(2010/10月~2013/4月)は 2.1%。
政令都市では最も高く、2位のさいたま市(1.3%)の増加率を倍近く上回り、福岡県内で福岡市への一極集中が進み、福岡市は九州の産業の拠点になってきている。
■鹿児島県の人口は、168万人で福岡の 1/3。
(福岡市+福岡市近郊)の人口ととほぼ同じ。
(2)「福岡県⇔県外」の人口移動者数は年間 約225千人
           (福岡県企画・地域振興部調査統計資料)
転入者、転出者が多く入れ替わりが活発
  ⇒福岡はプロモーション戦略の拠点としての役割を担える
■福岡市内⇔県外間の移動者数 50千人/6ヶ月間
  ⇒福岡市内への転入者が福岡県外への転出者を上回る
■福岡県内⇔鹿児島県間の移動者数 5.7千人/6ヶ月間
  ⇒鹿児島県内からの転入者が鹿児島県への転出者を上回る
(3)福岡はアジアの玄関口
  ⇒福岡空港、博多港、北九州空港、苅田港、戸畑港、門司港
■外国人入国者数  九州へ726千人。(法務省「出入国管理統計」)
 うち84%(604千人)が福岡県へ。鹿児島県へは17千人
●そのうち、韓国からの入国者が6割(61.8%)
●最近は、東南アジア(ASEAN)各国からの入国が急速に増加し、福岡との交流が進んできている。
(4)国際化が進む福岡。  (日本政府観光局(JNTO)資料)
   海外の福岡に対する関心も急速に高まっている
     
■福岡での国際会議開催数は2011年は268回。
  ⇒2002年より3倍増で、増加率は東京に次いで第二位。
■会議開催規模も大・中型化で内容が充実してきている。
■会議への外国人参加者数も 、2011年は1万人を突破(11000人)。
  ⇒
東京(21000人)/京都(16000人)に次いで第3位!!
(5)交通アクセスが良い
  ⇒国内各都市及びアジアからの空陸海の交通網が発達している
■福岡空港から市内の中心部が近い
   ●空港⇔博多駅 10分 ●空港⇔天神 15分
プサン、ソウル、大連、上海は東京より近い。
アジア地域への飛行機所用時間】※数字は便数/週
空港所用時間空港所用時間
ソウル(仁川)561時間20分台北 282時間15分
プサン 4255分香港 143時間35分
大連 72時間ハノイ 24時間30分
上海 211時間35分バンコク 75時間20分
広州 32時間55分シンガポール 56時間10分
(7)福岡県は商業・工業・農業の中核拠点地域
商業拠点としての福岡地区、工業拠点としての北九州・筑豊地区、
 農産物拠点としての筑後地区
■規模の大きい企業が多く、業種も多岐にわたっている。 
   【県内売上ランキング上位30社】
 
●福岡県   年商1000億超企業 30社  
 ●鹿児島県 年商1000億以上  3社/300億以上  10社
                                    100億以上 17社
(8)福岡は、全国事業展開への足がかり市場
■福岡発or福岡経由で全国進出している元気企業が多い
  安川電機(ロボット)、TOTP(トイレ)、ダイショー(調豪調味料)、
  プレナス(外食)、コスモス薬品(ドラッグ)、総合メディカル(医療)、
  サニックス(自然エネルギー)・・・等々。
■福岡は健康美容食品通販のメッカ
⇒健食通販は福岡からスタート。福岡の企業家は起業精神旺盛。
売り上げ規模も大きく、成長をし続ける全国ブランドの健康美容食品通販会社が目白押し。
 やずや、エバーライフ、キューサイ、朝日緑健、HRK、
 健康の杜、新日本製薬、メディアプライス、ヴァーナル、
 アスカコーポレーション、ベストアメニティ・・・等々。
3.福岡市場での販売戦略(私見)
【福岡の市場性】
福岡は全国進出のテストマーケット
  ~全国への販路拡大は、まず福岡からスタート~
【鹿児島県の企業の強み】
①農産物(黒の文化)    ②人材  
③県民性=積極進取のバイタリティ
-
     ⇒島津斉彬の近代化政策、明治維新の立役者
【鹿児島県の企業の弱み】
①規模が小さい  ②資金力が弱い  ③物流が不便    
④県民性=協調性に欠ける(おいがおいがの精神)
以上を踏まえて
鹿児島県企業の県外進出における【マーケティング戦略】
地域、業種、企業の垣根を越えて、オール鹿児島で販路拡大を。
行政も積極支援を!!
~企業単独展開から共同展開
  (企業連合、異業種連合、業種連合、地域連合)へ転換
  ⇒県内では競争するが県外では協調する~
具体的には、
(1)チャネル戦略
①共同センター(配送センター、コールセンター、ネット通販センター、営業センター、情報センター)を福岡に創設。
競争に勝つためには一企業での販売拡大は限度がある
  ⇒効率的で経済的(コストダウン)
②県・市町村の積極的な支援
●一企業への支援は無理でも、
共同事業には金と情報を積極的に支援(単なる天下りはダメ)
(2)プロモーション戦略
①共同でPR活動展開 
■メディア広告(新聞、テレビ)■Web広告
■物産・観光イベント開催(展示会)
②共同でネット通販事業の展開
●ネット通販は広告の重要な手段になってきており、
      プロモーション戦略、営業戦略で不可欠
(3)情報発信
①県市町村からの情報提供を積極的に行う
②福岡進出の銀行・メディアは積極的な情報を提供・アテンドを!!
鹿児島県の地元金融機関・地元報道機関としての使命
③鹿児島県事務所の活用を!!
鹿児島県事務所の果たす役割はますます大きくなってきている。
4.終りに
(1) 商いの基本は「こころ」。熱意が人を動かす!!
(2)福岡を好きになり、福岡に徹底して溶け込む。
(3)本気でやればだれかが助けてくれる。

「福岡じゃっど会」とは かのこユリ
「福岡じゃっど会」は、鹿児島県福岡事務所が発起人となり2012年に設立された「在福岡鹿児島情報連絡協議会」が発展的に改組され、福岡に事業拠点のある鹿児島関連企業がお互いに情報交換したり勉強会を行うことで各企業のさらなる事業発展に役立てていくことを目的に本年1月22日にスタートしました。単なる情報交換会・親睦会に留まらず、勉強会・研修会を通じて自己啓発に励み企業の発展に貢献していきたいとの会員の皆さんの熱意が伝わってきます。 七福神の育さんも、故郷・鹿児島の地域発展に少しでもお役に立ちたいと、これを機にオブザーバーとしてメンバー入りさせて頂きました。
6月末現在の会員は、鹿児島県企業43社の社員と、鹿児島県福岡事務所や在福岡の鹿児島県出先機関職員約10名で構成。鹿児島県福岡事務所の中村昇所長が事務局長。
(写真は薩摩川内市の甑島に咲き乱れる「かのこゆり」)
入会ご希望の方は、下記までお問合せください。
福岡市博多区博多駅中央街80-20第二博多相互ビル5階
☎092-441-2852 (担当 徳永課長)

 (鹿児島・山口・福岡応援団 / 地域交流飛翔会 / 新留育郎)
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プロフィール

七福神の育さん

Author:七福神の育さん
■本名:新留 育郎
■薩摩川内市出身1946年生
■座右の銘
「敬天愛人」「士魂商才」 
■趣味とスポーツ
「柔道」「家庭菜園」
「絵画鑑賞と史跡散策」 
■愛読書
「野菊の墓」
「翔ぶが如く」
「金子みすず童謡詩集」
■愛唱歌
「北辰斜めにさすところ」
(旧制第七高等学校寮歌)
「吉田松陰」「薩摩の人」
「白い花の咲く頃」
「愛傷歌」「北の旅人」
■好きな俳優/アナウンサー
吉永小百合、有働由美子
小西真由美(川内出身)
■交流会/地域貢献活動
鹿児島県
 企業誘致サポーター
薩摩川内市 
 CSサポーター
新宮町男女共同参画
 審議会副会長
福岡さつま川内会会長
福岡可愛山同窓会代表顧問
川内高校可愛山同窓会会員
川内高校ひっとぼ会世話人
川内南中学校同窓会会員
山口大学獅子の会世話人  
山口大学鳳陽会会員
山口大学柔道部OB会会員
西銀EDOS会会長
西銀志免会会長
西銀福間会会長
西銀会会員
福岡薩摩五代会会員
七福神+ONEの会世話人
■職歴
大手銀行支店長/本部部長
東証二部上場会社役員
地元放送局関連会社役員
総合広告代理店役員
■現職
HOSJAS企画(同)CEO
地場中小企業顧問/監査役
■資格認定
九州観光マスター1級
旅行業務取扱管理者
個人情報保護士
宅地建物取引主任者

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