■時計草を育てて、あらためて学ぶ!
植物の生育も、企業経営も、何事もバランスが大切
■窒素、リン酸、カリをバランスよく施肥
3年前、庭先に植えた二本の時計草(パッションフルーツ)が今年は6個実をつけました。秋の穫り入れが楽しみ。最初の年は2個、去年は1個。植物を育てるのは難しいですね。人間がバランスよく栄養をとらないと体調を崩しやすいように、植物も適切に肥料を与えないとすくすく元気に育ってくれません。
植物を育てるのに欠かせないのが肥料の三要素のチッソ(N)・リン酸(P)・カリ(K)。葉緑素の素となるNは葉をすくすく大きく茂らせ、Pは花と実を肥らせ(特にトマトなどの果菜類に大切)、Kは根や球根を肥らせる(芋類やチューリップなど球根類に必須)のに効果があります。
かと言って、N・P・Kを過剰に与えると拮抗作用が起こり、植物の生育に不可欠の鉄やマグネシューム欠乏を誘発し、葉が黄色くなり枯れてしまいます。「過ぎたるは及ばざるが如し」ですね。植物を大きくきれいに美味しく育てるには、その植物に合った効果の比率で栄養(肥料)を与えることが有効。つまり、バランスが大事ということです。
■資本と経営と労働がバランスよく機能
バランスは企業経営にも当てはまります。企業経営の三要素は、資本(出資者=株主)と経営(経営者=取締役)、労働(従業者=社員)。出資者は事業資金を提供し、経営者はその資金で事業を展開し、従業者はその事業展開に労力と知恵を提供します。この三要素が、企業が置かれた状況に応じてバランスよくうまく機能して企業は利益(黒字)を上げることが出来て、この利益は、配当、報酬、給与という形で出資者、経営者、従業者に分配されます。
三要素が十分に機能している時は経営は順調に行くのですが、そんなにうまくいかないのが現実です。だから、三要素のうちの一つが不足する(厳しい状況にある)時は他の二つが1.5倍の力を発揮しカバーしながら切り抜けなければなりません。二つの要素がダメになればその行先には破綻の門が待ち受けています。企業は三要素が上手く機能して利益を出してこそ長く存続でき、それにより三者は安定したより豊かな生活が得られ、企業を通じて社会貢献ができるのです。
■企業の社会貢献
企業の社会貢献とは、「利益を上げて税金を国に納める」「有形(商品)・無形(技術・知識)のサービスを社会に提供する」「雇用を維持・拡大する」の3つにあると19さんは思います。そして企業は、黒字経営を実現してこそ、社会に貢献できるのです。
■経営者の使命
経営者の使命(役割=責任)とは、利益を上げて自己資本(内部留保)を増やし、財務体質を強化して持続可能な企業に仕上げることだと19さんは思っています。大企業・中小企業を問わず日本の優良・有力企業の大半は、バブル崩壊、リーマンショックの教訓から内部留保の蓄積に励み、財務体質強化に取り組んできました。政府は景気拡大策として企業に内部留保を吐き出すように要請していますが、企業が危機に陥った時、政府が一民間企業を助けることはまずありません。
だから、企業は、(内部留保を必要以上に蓄積する必要はないが)、コツコツと内部留保を蓄積し、いま巷で囁やかれているような1930年代の世界恐慌以上?のコロナ不況にも耐えうるだけの力を蓄えておく必要があるのです。その備えを怠ったり、十分な備えができなかった企業は、まさかの時に、右往左往せざるを得なくなります。
■自分の城は自分で守る
日本の賢い企業は、これまで蓄積してきた豊富な内部留保を活用して、コロナ非常事態の逆境をチャンス到来と捉え、新たなビジネスモデルを創造しながら更なる発展を遂げていくものと考えます。日本の企業の多くは軟(やわ)じゃないんです。「黒字を続け、内部留保を厚くする」。これが企業の持続可能な発展の基本だと19さんは思っています。雨降りに傘を差し出してくれる銀行や取引先はまずありません。企業経営は自己責任なのです、
トヨタ自動車の中興の祖といわれる石田退三氏が言っています。「自分の城は自分で守れ」と。先月、「車をつくる会社」から「モビリティカンパニー」にモデルチェンジすると豊田章男社長が表明したトヨタの強さと凄さの原点はここにあるのではないでしょうか。(2020.6.19)
■窒素、リン酸、カリをバランスよく施肥

植物を育てるのに欠かせないのが肥料の三要素のチッソ(N)・リン酸(P)・カリ(K)。葉緑素の素となるNは葉をすくすく大きく茂らせ、Pは花と実を肥らせ(特にトマトなどの果菜類に大切)、Kは根や球根を肥らせる(芋類やチューリップなど球根類に必須)のに効果があります。

■資本と経営と労働がバランスよく機能
バランスは企業経営にも当てはまります。企業経営の三要素は、資本(出資者=株主)と経営(経営者=取締役)、労働(従業者=社員)。出資者は事業資金を提供し、経営者はその資金で事業を展開し、従業者はその事業展開に労力と知恵を提供します。この三要素が、企業が置かれた状況に応じてバランスよくうまく機能して企業は利益(黒字)を上げることが出来て、この利益は、配当、報酬、給与という形で出資者、経営者、従業者に分配されます。
三要素が十分に機能している時は経営は順調に行くのですが、そんなにうまくいかないのが現実です。だから、三要素のうちの一つが不足する(厳しい状況にある)時は他の二つが1.5倍の力を発揮しカバーしながら切り抜けなければなりません。二つの要素がダメになればその行先には破綻の門が待ち受けています。企業は三要素が上手く機能して利益を出してこそ長く存続でき、それにより三者は安定したより豊かな生活が得られ、企業を通じて社会貢献ができるのです。
■企業の社会貢献
企業の社会貢献とは、「利益を上げて税金を国に納める」「有形(商品)・無形(技術・知識)のサービスを社会に提供する」「雇用を維持・拡大する」の3つにあると19さんは思います。そして企業は、黒字経営を実現してこそ、社会に貢献できるのです。
■経営者の使命
経営者の使命(役割=責任)とは、利益を上げて自己資本(内部留保)を増やし、財務体質を強化して持続可能な企業に仕上げることだと19さんは思っています。大企業・中小企業を問わず日本の優良・有力企業の大半は、バブル崩壊、リーマンショックの教訓から内部留保の蓄積に励み、財務体質強化に取り組んできました。政府は景気拡大策として企業に内部留保を吐き出すように要請していますが、企業が危機に陥った時、政府が一民間企業を助けることはまずありません。
だから、企業は、(内部留保を必要以上に蓄積する必要はないが)、コツコツと内部留保を蓄積し、いま巷で囁やかれているような1930年代の世界恐慌以上?のコロナ不況にも耐えうるだけの力を蓄えておく必要があるのです。その備えを怠ったり、十分な備えができなかった企業は、まさかの時に、右往左往せざるを得なくなります。
■自分の城は自分で守る
日本の賢い企業は、これまで蓄積してきた豊富な内部留保を活用して、コロナ非常事態の逆境をチャンス到来と捉え、新たなビジネスモデルを創造しながら更なる発展を遂げていくものと考えます。日本の企業の多くは軟(やわ)じゃないんです。「黒字を続け、内部留保を厚くする」。これが企業の持続可能な発展の基本だと19さんは思っています。雨降りに傘を差し出してくれる銀行や取引先はまずありません。企業経営は自己責任なのです、
トヨタ自動車の中興の祖といわれる石田退三氏が言っています。「自分の城は自分で守れ」と。先月、「車をつくる会社」から「モビリティカンパニー」にモデルチェンジすると豊田章男社長が表明したトヨタの強さと凄さの原点はここにあるのではないでしょうか。(2020.6.19)
19さんのHPもどうぞ ⇒ http://hosjas.com