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■大谷翔平の偉業に思う

〜コロナ禍に希望の光を放つ〜
■二刀流・大谷翔平、 ルースの偉業に並ぶ

 米メジャーリーグ・エンゼルスの大谷翔平選手は、4月26日の対マリナーズ戦に2番打者・投手として投打同時出場。メジャートップの7本塁打で先発登板し勝利投手になったのは、野球の神様ベーブルースが1921年6月13日に成し遂げて以来100年ぶりのメジャー球史に残る快挙。おまけに、5回4失点、26歳で達成したのもルースと全く同じで運命的なものさえ感じます。
 この日の大谷選手は、初回四球で出塁、ベンチでのウォーミングアップの間もなく投手についたのが影響したのか、ペースを乱しボールが先行、初回は3点ホームランと犠牲フライを浴びていきなり4失点。並みの投手ならここで崩れるところですがここからが大谷選手の真骨頂。二回2アウト1・2塁の場面で打席に立った大谷選手は球に食らいつきしぶとく2点二塁打。次打者トラウト選手の適時打で全力疾走、同点のホームを踏んで、試合は4-4の振り出しに。
 「自分自身で点を取ったのはすごく大きなこと」とこれで気持ちが入れ替わり、二回以降は時速160キ直球で追い込んでからのスプリットが決まり、5者連続三振で寄せ付けず9奪三振で2年半ぶりの勝利投手。打っては3打数2安打2打点・3得点、1四球1三振と今季7度目の複数安打で、試合は9-4でエンゼルス勝利。

100年前のルース以来の投打のショータイム
 米メディアは、「100年前のルース以来の投打のショータイム」と翔平の「翔」にちなんでその活躍を称賛。米スポーツ専門サイトも立ち上がりは投打二刀流の難しさを想起させ、最後は彼なら出来ると納得させられた「素晴らしい投球を見せた今季初登板でも白星に迫ったが、自らを援護し、修正能力も示した今回の方が満足感の有るものだったかもしれないと伝えているとか。
 2018年10月に右肘手術を受けて同年5月以来の勝利投手になり、逆境を克服して、投打の「二刀流」はここに完全復活。全力で打って、走って、投げて、観客に爽やかな笑顔を振りまき、分け隔てなく神対応のおもてなし。大谷選手のこんな姿勢に、今なお人種差別が横行するアメリカで大谷なら納得」と称賛の声がやまないとか。その大谷選手は、4月30日にも8号本塁打を放ち、先発投手を務めた月に8本塁打を記録したのは1918~1921年のベーブ・ルース以来だそうです。(参考;西日本新聞4/28朝刊)

■新型コロナ禍に日本で起こっている心配ごと
 折しも日本では、新型コロナウィルス第4波が押し寄せ、東京・大阪・京都・兵庫の4都府県に4月25日から5月11日まで3回目の緊急事態宣言が、神奈川・埼玉・千葉、愛知、宮城、沖縄、愛媛の7県に5月11日までまん延防止等重点措置が発出されるなどコロナ変異株の嵐は全国に広がっています。まん延防止等重点措置に消極的であった19さんの住む福岡県知事もついに昨夕、まん延防止等重点措置の適用を国に要請しました。
 東京五輪・パラリンピックの開催予定日を間近に控えて、新型コロナ第4波の猛威に、政府、行政や都、オリンピック組織委員会はオリンピック・パラリンピック開催要綱の決定も先延ばし、新型コロナ感染防止策も後手に回り、国民の意思とかけ離れた中途半端でチグハグな対策・対応を余儀なくされています。平時では誰もが考えてもできるような判断が、危機に直面すると利害関係者や利害団体、権力者を慮って右往左往し、まともな判断ができないという危機管理マヒの状態に陥っています。

 例えば、イベント自粛を求めながら政治家(政治屋?)達は、どさくさに紛れて政治資金パーティーを開いて選挙資金集め
国や地方の官僚達は、会食は4名以下でと呼び掛けるながら自分たちは送別会や歓迎会名目で二ケタ人数の会食、首相や知事も「密はNO」と言いながら聖火リレーはOKして密を招きコロナ感染者が発生、人命最優先と言いながら「アスリートにとって一生に一度のこと。アスリートの努力を無にしてはかわいそう」とアスリート優先。一生に一度の大切な場面は人間だれしもある事で、何もアスリートに限ったことではないと思います。すぐ二年後には次のオリンピックが控えています。過去には、国民の命を守るためではなく、アメリカ主導による政治的理由でモスクワオリンピックをボイコットしたこともあったというのに。

■国民の意見、正論が無視される恐ろしい風潮
 国民の大半が抱いているオリンピック開催への疑問に、「東京五輪はアスリートとしては賛成だけど一国民としては反対という気持ち。命はオリンピックよりも大事なもの」と自分の意見を堂々と主張したオリンピック銀・銅メダルリストの有森裕子さんに耳を傾けず、挙句の果ては、タレント渡辺直美さんの容姿を侮辱した五輪・パラリンピック開閉会式総合統括CD佐々木宏さんの演出プランを問題視した人に対して、『あれは打ち合わせで言ったこと、あんな風に1年前ですよ、日本の告げ口文化、大嫌い』と一蹴し、他の出演者たちをあ然とさせたMさん。

 Mさんのような意見が政府や都・オリンピック組織委員会の人には好都合なのでしょう。そのような考えのMさんが日本パラ陸上協議連盟の会長をされていると聞き、もうびっくりポンです。Mさんは、今も、何事もなかったかのようにスポーツジャーナリスを名乗りメディアに顔をされています。彼女のマラソンや駅伝での往年の走り、現役引退後も軽快なマラソン実況解説やNHK朝ドラ「ひよっこ」のナレーションなどで活躍されている姿に一目置いていた19さんも、Mさんが「被害者の最後の訴え手段である内部告発を『告げ口文化』と考える弱いものいじめの人間」「何がなんでも開催ありきと権力者と利権者に寄り添い、人の考えを聴こうともしない人間」の類だったのかと知らされ、あのMさんでもそうなるのだと人間の弱さに失望しました。
 色々な意見があっていいのですが、町の男女共同参画審議会委員を拝命している19さんとしてはMさんの意見を看過するわけにはまいりません(3/21のNHKスペシャル・令和未来会議「どう考える東京オリンピック・パラリンピック」を視聴しての感想)

■女性差別発言、パワハラ疑惑にも隠微体質が…
 
そうそう、同じように失望?、と言うより裏切られた思いの人がいました。その人は、柔道を志す人達が模範とし、柔の道を究めた人と誰もが信じて疑わなかった柔道家(今は柔道屋?)。現在も全日本柔道連盟(全柔連)会長に居座り、日本オリンピック委員会(JOC)会長でもあるYさん。

 そのYさんが、当時五輪組織委員会会長であった森喜朗元首相の女性差別失言を擁護し、全柔連の幹部によるパワハラ疑惑に対しても自ら密室協議を企てリード、その隠微体質と無責任すぎる対応が明らかになり世論やメディアの反発を買うと、「自分だけでは判断できないが、幹部のパワハラ疑惑の責任を取って全柔連の会長を辞任する可能性もある」と記者会見で示唆したその日のうちに内輪に対して続投の意向を明かすなどしたとか。事実ならば、なんと情けない男になり下がったのでしょうか。「柔道を通して心身を鍛え、人間的成長を促す。この嘉納治五郎先生の教えの最大の恩恵を受けた者のひとりが私と言えるでしょう」と公言してはばからないその厚顔無恥で傲慢な本性を見せられた思いです。人間って、歳を重ねるにつれ出世意欲がますます強くなり、地位にすがりたくなるのでしょうか? 国民栄誉賞も泣いているのでは?
 色々な考えがあっていいのですが、学生時代に柔道をかじった端くれとして、19さんはYさんの行動を許すわけにはいきません。忸怩たる思いに駆られています。 
(参考;各メディア報道)

■それでも「日はまた昇る」人間の良心を信じたい
 そんな中での大谷翔平選手のスカッとする活躍にがぜん勇気づけられました。まだまだ長いこれからの人生を明るく前向きに考えて、人から頼りにされ人から喜ばれるような自分らしい仕事をしていきたい…、有森裕子さんのように、正しいと思った自分の考えを正々堂々と地道に発信していきたい…と新たな意欲が出てきた次第です。どんな苦境の時でも【日はまた昇る】と信じて、まともな社会に近づけるように共に頑張りましょう。
 そんな目であらためて周囲を見渡したら、それぞれの置かれた場所で、世のため人のために尽くしている人たちがたくさんいることに気づかされ、まだまだ日本も捨てたものではないと希望が持ててきました。

■東京五輪・パラリンピックは中止、コロナ感染対策最優先でコロナを克服し経済回復を!
 19さんは、「東京五輪・パラリンピック開催中止」意見です。今は、新型コロナ感染防止対策最優先で新型コロナを克服し、経済の回復を図るべき時です。「何が何でも五輪開催」という人達は、五輪・パラを中止すれば約1兆円の損失が出ると叫んでいますが、コロナ感染対策が長引く場合の費用に比べれば五輪中止の損失は数%弱にすぎません。
 ちなみに、昨年、全国民対象に配布した10万円給付金は13兆円、中小企業対策補助など補助金を含めた給付金総額は20兆円に上ります。更に言えば、トヨタ自動車の2020年の純利益は2兆761億円、今期も2兆円超の利益を予想し、一時業績低迷していたソニーグループも2021年3月期の最終利益は1兆1717億円と過去最高の決算予想です。これからもわかるように、五輪・パラ中止の損失が日本経済に与える影響はさして大きくなく、しかも一過性のものなのですから、日本経済回復の支障になるほどのリスクにはならないと19さんは思っています。
 
■コロナ対策はつべこべ言わず先ずやってみる。まずければ躊躇せず次の一手を出せばいい。
 世界のソニーも一時業績が低迷して苦しみましたが、「人まねをするな。他人がやらない事をやれ」のソニーのパイオニア魂は脈々と受け継がれ、見事によみがえったようです。そのソニーの人材育成の先頭に立ってこられたのが19さんの高校時代の学友の桐原保法さん
(東京大学法学部卒。ソニー株式会社人事部統括部長、 ソニー教育財団 副理事長などソニーグループの要職を歴任)。
 人事から海外へと羽ばたき、様々な世界の動向を目の当たりに見てきて、帰国後もソニーの執行役常務として人事労務畑で活躍された桐原さんは言う。
「世の中は常に変わっていくので、その“変化”を前提に考えてほしいということです。今の人事制度も将来にわたって普遍ではなく、一時的なものであるという認識に基づくことが必要です。朝礼暮改でもいいのです。制度は手段にすぎないので、まずければ躊躇せずに変えてしまうべきです」。
 これは、コロナ危機の今にもあてはまる事だと19さんは思います。政府は、変化を見極めながら批判も覚悟で良識に基づいたコロナ対策をまず発出する。国民は、やる前からつべこべ言わず協力してその対策にまず取り組んでみる。それがダメなら政府はまた変化を見ながら次の一手を打つ。この繰り返しが危機管理克服の手段だと19さんは思うのですが…。
 更に一言。桐原氏が大切にしてきた信条は“フェアネス”(公平さ)だそうです。前述のMさんやYさんに聞かせてあげたい言葉です。(2021.5.2)

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七福神の育さん

Author:七福神の育さん
■本名:新留 育郎
■薩摩川内市出身1946年生
■座右の銘
「敬天愛人」「士魂商才」 
■趣味とスポーツ
「柔道」「家庭菜園」
「絵画鑑賞と史跡散策」 
■愛読書
「野菊の墓」
「翔ぶが如く」
「金子みすず童謡詩集」
■愛唱歌
「北辰斜めにさすところ」
(旧制第七高等学校寮歌)
「吉田松陰」「薩摩の人」
「白い花の咲く頃」
「愛傷歌」「北の旅人」
■好きな俳優/アナウンサー
吉永小百合、有働由美子
小西真由美(川内出身)
■交流会/地域貢献活動
鹿児島県
 企業誘致サポーター
薩摩川内市 
 CSサポーター
新宮町男女共同参画
 審議会副会長
福岡さつま川内会会長
福岡可愛山同窓会代表顧問
川内高校可愛山同窓会会員
川内高校ひっとぼ会世話人
川内南中学校同窓会会員
山口大学獅子の会世話人  
山口大学鳳陽会会員
山口大学柔道部OB会会員
西銀EDOS会会長
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西銀福間会会長
西銀会会員
福岡薩摩五代会会員
七福神+ONEの会世話人
■職歴
大手銀行支店長/本部部長
東証二部上場会社役員
地元放送局関連会社役員
総合広告代理店役員
■現職
HOSJAS企画(同)CEO
地場中小企業顧問/監査役
■資格認定
九州観光マスター1級
旅行業務取扱管理者
個人情報保護士
宅地建物取引主任者

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