■わが心の応援歌 「北辰斜めにさすところ」
わが心の応援歌「北辰斜めにさすところ」
『ほくしんななめにさすところ~♪』私が学んだ隈之城小学校・川内南中学校・川内高校の運動会でいつも歌っていた懐かしい思い出の応援歌。若き日の熱い思いをたぎらせ、夢を膨らませてくれたわが心の応援歌です。
この歌は、作詞・簗田勝三郎、作曲・須川政太郎による、旧制第七高等学校造士館(現・鹿児島大学) 第十四回記念祭歌で、遠く七高の時代からめんめんと歌い継がれ、神山征二郎 監督、三國連太郎、緒形直人、林隆三ほか出演の『北辰斜にさすところ』で映画化もされました。
私が山口大学の鳳陽寮にいた時、福岡県瀬高出身の田中憲二君がこのメロディーを口ずさんでいるのを偶然耳にし、その歌どこで覚えた?と尋ねると、母校(明善高校)の応援歌ですと答えたのにびっくり。最近わかったことですが、こののメロディーは、福岡県立筑紫丘高等学校や愛媛県立宇和島高等学校など全国各地の学校で採曲され、応援歌として幅広く愛され歌い継がれてきたようです。(田中君、今頃どうしているかな?)
人生を奮い立たせる気勢のいい男らしい歌ですが、スナックの片隅で焼酎のお湯割り飲みながらひとり静かに聞くメロディーは、しみじみと情緒があり、郷愁を誘います。
この歌の《巻頭言》に、『歌は悲しき時の母ともなり嬉しき時の友ともなれば』とありますが、まさに、『北辰斜めにさすところ』は、これまで、そしてこれからも、私を支え、老いてなお夢を与えてくれる心の応援歌です。
歌ってホントにいいですね。「いつも心に太陽を、唇に歌を持って」ですね。お互い、明るく颯爽と前向いて歩きましょう!!
【歌詞紹介】
『北辰斜めにさすところ』
大瀛(たいえい)の水 洋々乎
春花かをる 神州の
正気はこもる 白鶴城
芳英(ほうえい)永久に 朽ちせねば
歴史もふりぬ 四百年
二、紫さむる 黎明の 三、悲歌に耳かす 人もなく
静けき波に 星数え 沈み濁れる 末の世の
荒涼の気に 咽ぶとき さんらんの夢 よそにして
微吟消え行く 薩摩潟 疾風迅雨に 色さびし
不屈の色も おごそかに 古城の風に うそぶける
東火をはく 桜島 健児七百 意気高し
四、南の翼 この郷に 五、ああ若き日の 光栄は
三年とどまる 鵬(ほう)の影 今年十四の 記念祭
行路は万里 雲湧きて 祝うもうれし 向上の
雄図もゆる 天つ日や 旅の衣に ちりかかる
かどでの昔 叫びにし 樟の下露 清けらく
理想の空に 長駆せん けふ南明の 秋にして
【解説】「北辰斜にさすところ」 とは、鹿児島が、北辰(北極星)を低く斜めに見る南の地であることの意味。1番で鹿児島の風土を詠い、2番で洋々とした静の錦江湾と熱き思いの動の桜島を讃え、3番~4番で理想への挑戦を鼓舞し、5番で14回記念祭を祝っています。
(鹿児島・山口・福岡応援団 / 地域交流飛翔会 / 新留育郎)
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