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■【鹿の子ユリ】と【山本實彦】

 ■鹿の子ユリが今年も咲きました

鹿の子ゆりIMG_20200730_08393310年前、自宅の庭に植えた鹿の子ユリが今年も咲きました。鹿の子ユリは東シナ海に浮かぶ甑島(薩摩川内市)が原産地で、甑島列島に群生し、7月から8月にかけて咲く花です。19さんが小さい頃はあちこちの家の庭の片隅で、ギラギラした太陽に負けじとまっすぐな花弁を反転させ誇らしげに咲いていました。花言葉は富と誇り」「荘厳」鱗茎は滋養強壮、咳止め、解熱、消炎の効能があるとされ、甑島の島民は天明の飢饉や太平洋戦争中にも鱗茎を食べて飢え凌いだそうです。ユリの球根は百合根と呼ばれ、京料理には欠かせない素材だとか。そういえば、母がつくってくれた茶わん蒸しには入っていました。鹿の子ユリを見る度に、故郷の夏が懐かしく思い出されます。

 

■川内の傑人「山本實彦」の銅像が建立されました。
 故郷と言えば、川内川に架かる太平橋の大小路側に畔に「山本實彦」の銅像が今年建立されました。實彦は大正から昭和にかけて活躍した19さんの故郷・川内が産んだ傑人です。与謝野鉄幹・晶子夫妻を川内に招いたり、ラッセルはじめ多くの世界に名だたる知識人を自費で日本に招聘する等、日本の文学・科学・思想界の発展にも大きく貢献しています。
 その實彦像の除幕式が去る5月17日に催され、そのとき配られた「改造社と山本実彦という一冊の本を、福岡薩摩川内会の西谷和武会長から借り受けて読んでみました。そこには、あの「コンピューター付きブルドーザー」で日本列島改造論の庶民宰相・田中角栄を彷彿させるわが故郷の「ぼっけもん(男の中の男)の姿があり、ドラマを地でいく
波乱盤上の人生に引き寄せられ、一気に読み上げてしまいました。CORONAパンデミック禍の今、山本實彦や田中角栄のような勇気と決断力と実行力があり、情報に機敏で大胆さ(山師の一面もあるが…)を兼ね備えた真の政治家がいてくれたら…と嘆くのは19さんだけでしょうか。

 以下に、「改造社と山本実彦」松原一技著(方新報社))の中から、山本實彦の足跡をもっと詳しく紹介してみたいと思います。

■日本近代文学の井戸を掘った【山本實彦】
 山本實彦(18851952)は鹿児島県薩摩川内市大小路町に生まれ、苦学して上京し、大正・昭和期の日本近代文学の育成に多大な功績を残し、政治家としても活躍しています。
 大正8年、改造社を創業田山花袋、徳田秋声、正宗白鳥、佐藤春夫、広津和郎など当時の名だたる作家を集めて総合雑誌「改造」を創刊。自らは、政治・経済・社会問題を論じ、創刊号から与謝野晶子、尾崎幸雄、土井晩翠、幸田露伴、谷崎潤一郎など、後に日本文学史に名を残す錚々たるメンバーがこぞって執筆しています。
 賀川豊彦「死線を超えて」80万部を出版し大正時代最大のベストセラーとなり、志賀直哉「暗夜行路」林芙美子「放浪記」火野葦平「麦と兵隊」川端康成伊豆の踊子」石坂洋二郎「若い人」…等の作品が次々に生まれ、当時の知識人の圧倒的支持も得て大衆の人気を集めました。
 又、理想主義的ヒューマリズムのフランスの思想家・作家ジャン・クリストフ」ロマンローラン、中国の小説家で「阿Q正伝」魯迅インドの詩人でインドの国歌も作詞作曲したタゴール…等、様々なジャンルの世界的著名人も直接寄稿し、当時の出版業界は實彦の「改造社」の独壇場だったようです。いずれも19さんが学生時代に読みあさった本で、それらの名作を裏で支えた一人が山本實彦と知り、實彦が身近になりました。 

■アインシュタインを日本に招聘した【山本實彦】
 實彦は昭和2年に、一世を風靡した「円本(1円で買える本)の先駆けとなる日本初の「現代日本文学全集」全63巻を刊行しました。そのお蔭で、経済的に困窮していた作家さん達は生活が楽になり文筆活動に専念出来て、今でも老若男女を問わず多くの人に読み親しまれている名作が次々と生まれました。この意味で山本實彦は日本文学発展の父であり母である」といえるのではないでしょうか。
 その実彦は、ドイツ生まれの理論物理学者で「相対性理論」アインシュタイン、イギリスの哲学者で「社会改良主義」ラッセル、アイルランドの劇作家で「シーザーとクレオパトラ」バーナードショ-…等の世界に名だたる知識人を自費で日本に招聘し、東京、福岡ほか全国各地で講演を繰り広げ、日本の科学・思想界の発展にも大きく貢献しています。どんなに難しいと思われることでも、思ったら即行動に移し、何が何でも周りを説き伏せて実現いた傑人でした。

■九州の暴れ川、川内川の改修工事に尽力  
 郷土をこよなく愛する實彦は政界にも打って出て、昭和5年、衆議院議員に当選。当時の民政党・浜口雄幸内閣総理大臣を得意の熱意と粘りで動かし、川内川を国管理の一級河川に認めさせました。そして、国家予算で河川改修工事費を分捕って持続的な治水工事を成し遂げ、洪水の度に床を上げ、畳をはいで避難し右往左往して苦しんでいた川内川流域住民の悲願を叶えました。今年も熊本や福岡、山形など全国各地で大河が氾濫し、想像を超える甚大な被害を強いられています。19さんが小中高校生の頃の川内川も大雨の度に氾濫し被害が出ていましたが、この二三十年は氾濫もなく大きな被害には遭っておらず、これも山本實彦のお陰と知り、郷土の先達に誇りを感ぜずにはいられません。
 そういえば、鹿の子ユリの花言葉に、「慈悲深い」「威厳」というのもありました。まさに山本實彦
ギラギラした真っ赤な太陽に負けじとまっすぐな花弁を反転させ誇らしげに咲かせている「鹿の子ゆり」のような慈悲深く威厳のある誇り高き傑人でもありました。(2020.8.1)
19さんのHPもどうぞ ⇒ http://hosjas.com

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七福神の育さん

Author:七福神の育さん
■本名:新留 育郎
■薩摩川内市出身1946年生
■座右の銘
「敬天愛人」「士魂商才」 
■趣味とスポーツ
「柔道」「家庭菜園」
「絵画鑑賞と史跡散策」 
■愛読書
「野菊の墓」
「翔ぶが如く」
「金子みすず童謡詩集」
■愛唱歌
「北辰斜めにさすところ」
(旧制第七高等学校寮歌)
「吉田松陰」「薩摩の人」
「白い花の咲く頃」
「愛傷歌」「北の旅人」
■好きな俳優/アナウンサー
吉永小百合、有働由美子
小西真由美(川内出身)
■交流会/地域貢献活動
鹿児島県
 企業誘致サポーター
薩摩川内市 
 CSサポーター
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福岡さつま川内会副会長
福岡可愛山同窓会代表顧問
川内高校可愛山同窓会会員
川内高校ひっとぼ会世話人
川内南中学校同窓会会員
山口大学獅子の会世話人  
山口大学鳳陽会会員
山口大学柔道部OB会会員
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西銀志免会会長
西銀福間会会長
西銀会会員
福岡薩摩五代会会員
七福神+ONEの会世話人
■職歴
大手銀行支店長/本部部長
東証二部上場会社役員
地元放送局関連会社役員
総合広告代理店役員
■現職
HOSJAS企画(同)CEO
地場企業2社顧問
■資格認定
九州観光マスター1級
旅行業務取扱管理者
個人情報保護士
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