■2022年、行動の年(後編)
■長期低迷する日本経済=失われた30年
●名目GDPの伸びは先進諸国及び中国に大きく後れをとる
バブルが崩壊し、経済が長期にわたって低迷した平成時代は失われた30年と言われています。
この間、日本の生産能力は低下する一方で、1990年世界第2位だった名目GDP(国民総生産)は、2010年に中国に抜かれ3位に後退しています。2020年の名目GDPを見ると、30年間でアメリカが3.5倍に拡大したのに対し日本は1.6倍と伸び悩み、中国はなんと37.5倍と驚異的な成長を遂げ、ここ数年で米国を抜くのが現実味を帯びています。
【2020年度名目GDPの世界順位と過去30年間伸び率】
1位/米国 3.5倍 2位/中国 37.5倍
3位/日本 1.6倍 4位/ドイツ 2.4倍
5位/英国 2.3倍 6位/インド 8.2倍
7位/仏 国 2.1倍 10位/韓国 5.8倍
各国の平均賃金を見ると、日本の平均賃金(購買力平価ベース)は過去20年間で0.4%しか増えていないのに対して、韓国は43.5%伸びており、日本は賃金世界ランキングで2015年の時点で韓国に追い抜かれました。米国やカナダ、ドイツも顕著な右肩上がりで伸びて、日本だけが取り残され、2020年の賃金世界ランキングはついに22位に転落。このままの伸び率で推移すると、数年後には中国の都市部(北京・上海・深圳・杭州などの平均賃金)に日本は追いつかれると予想されています。ちなみに、2020年冬の中国の全国主要38都市の求人の平均初任給(月収)は約142,000円(8,923元)だったとか。
【2020年度のOECD加盟35ヶ国平均賃金ランキング】
1位/米国 2位/アイスランド
3位/ルクセンブルグ 4位/スイス
5位/オランダ 8位/カナダ
11位/ドイツ 14位/英国
17位/フランス 19位/韓国
22位/日本
■社会の変化についていけなかった日本社会
少子高齢化が顕著になり、国内の人口(特に生産人口)減少が加速してきた平成の30年間、人も企業も政府も、過去の高度成長やバブル経済のよき時代からなかなか脱却できずに、その場しのぎの対応してきたツケが回ってきたのでは?ないでしょうか。社会環境が大きく変化する中で、新しい価値観や多様性をなかなか受け入れられず、又、明治維新を成し遂げた西郷隆盛や高杉晋作、坂本龍馬や近代日本の礎を築いた五代友厚や渋沢栄一のような将来をきちっと見据えて国づくりに燃えた志士(指導者)が現れなかったことも大きな原因だったかなと思っています。今回の新型コロナは、そんな日本に「どげんしたん!もっとしっかりしろ!」と警鐘を与えたのかもしれません。
今年は寅年。虎は「千里は走って千里帰る」といわれるように、勢いが盛んで勇気があって、行動力に優れ、豊かな愛情を持っている動物とされています。願わくば、2022年は、【失われた30年」から脱却し、持続可能な成長と発展を実現するスタートの年になったらいいなと願っています。
■ポジティブに明るく颯爽と
要するに、コロナ過であっても、そのマイナス面ばかりを捉えないでプラスの面を探して何事もポジティブに考える。自分の置かれた場所で、自分のできる範囲でアグレッシブに行動をする。今はそれが大事なんだと19さんは自分に言い聞かせています。いくら思い悩んでも事は解決しないし、挙句の果ては身も心も病んでしまいかねません。こんなアゲンスト(逆境)の時こそ、明るく、颯爽と、前向いて、歩いて行きたいものです。
19さんは今年76歳に。人生100年時代。まだまだこれからです。教育者であった父の「生涯勉強」、警察一筋に捧げた義父の「至誠一貫」、西郷隆盛の「敬天愛人」、大学で学んだ「士魂商才」を肝に銘じ、イキイキ充実した日々を過ごせるよう、いま置かれた場所でもうひと踏ん張り、仕事を楽しみながら頑張りま~ス。今年も宜しくお願いします。(2022.1.4執筆)
前編はこちら⇒鹿児島・山口・福岡応援団 【地域交流飛翔会】 ■一陽来復を香椎宮に祈願(前編) (fc2.com)
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